GRAPHIC

デザインのベーシックトレーニング。正方形の設計図を作図してデザインの基礎能力を養う。

今回は正方形の作図をしてベーシックトレーニング行っていきたいと思います。
「ベーシックトレーニングって何?」という方や本記事で行う内容の必要性を知りたい方は以前に書いたこちらの記事を読んで貰えればと解りやすいかと思います。

デザインのベーシックトレーニング。正三角形の設計図を作図してデザインの基礎能力を養う。

それでは前回同様、自身の手を動かして正方形を描いてもらいたいので準備できる方は以下をご用意下さい。

準備するもの

  • 紙(できれば画用紙)
  • コンパス
  • 定規
  • えんぴつ

それでは以下の手順で正方形を作図してみて下さい。

① 定規で1本の直線を引く

② コンパスで円を描く

③ 両サイドにも円を描く

④ 円周が接する頂点を中心に円を描く

⑤ 円周が接する頂点から直線を引く

⑥ 図の頂点を中心とした円を描く

⑦ 図の頂点と最初の円の中心を直線でつなぐ

⑧ 正方形の頂点を直線でつなぐ

⑨ 正方形の完成

正方形を描くことが出来ました。

正方形を学ぶことのメリット

正方形それ自体を学ぶことは正直なところあまりに奥が深すぎて、メリットとして紹介出来るほど僕の知識では語ることが出来ません。
面積や線の長さを求める公式、黄金比やフィボナッチ数列など数学的な内容がぎっしりと詰まり過ぎていて安易に語ってしまうと黒歴史になりかねません。。。

ただひとつ言えるのはデザインにはデザインを構成する「基本要素」というのがあり、正方形を学ぶという事はその基本要素のうちの「形」を学ぶことに直結しているということです。

例えば今回正方形の書き方を学びました。次に正方形を2つ描いてみたらどうでしょう?3つ、4つと描いた場合は?
質問の仕方が気持ち悪いですが、そうやって次へ次へと試していく内に正方形の位置関係や大きさ、角度など少しずつ工夫を凝らすようになり、たっとひとつの正方形しかかけなかった人がいつの間にか正方形を使ったデザインを描けるようになるわけです。

見た方が話し早いともいますので正方形を使って幾何学模様を描いてみました。
「めちゃくちゃイラストレーター使ってるやん!」みたいな声が聞こえてきそうですがちゃんと手描きで作図をしてから作ってます。

基本要素の説明についてはビーワークスさんのこちらの記事が分かりやすくまとめられていますので時間がある時に読んで学んでみることをオススメします。

感覚派デザイナーも知っておいて損はない「デザインの要素と原則」

アウトプットしてみる

幾何学模様は少しレベルが高すぎると思いましたのでこんな感じのグラフィックを作成してみました。

クリエイターさん、またはそれを目指す人であればこれで完成としても良いと思いますが、私はアートディレクターなので更にこのグラフィックの演出を行ってみました。

う〜んかわいい。本になっちゃいました。
これは確実にPhotoshop使っていますが演出ですしね。。

まとめ

演出の部分に関してはPhotoshopでの加工が楽しくなってしまいどう考えてもベーシックトレーニング関係なくなってるなと思いながら作っていましたが、作図とグラフィックのアウトプットまでがトレーニング内容ですのでみなさんも頑張って試してみて下さい。
必ずアウトプットまでやりましょう。

実際に手を動かして正方形を作図することで、普段ツールで簡単に作れてしまう正方形からは気づかない視点を持ってもらえるといいなーと思っています。
「正方形の中に三角形が8つある!」とか「途中チョウチョみたいになったな」とか「正方形ってバランスいいけど周りの余白のとり方で見え方変わるなー」とか、たかが正方形でも“途中経過がある”ことで色んな見え方が出来るはずです。

デザインの思考はこの様な「モノの見え方」によって育まれていくものです。
という訳でみなさんも正方形の作図を一度試してみて下さい。