GRAPHIC

デザインのベーシックトレーニング。正三角形の設計図を作図してデザインの基礎能力を養う。

今回は少しWEBから離れてベーシックデザインを学んでいきたいと思います。
例のごとくベーシックデザインとは何か、どんな事を学べば良いのか?については既に世界中で多くの方が解説されていますので気になる方はご自身で調べてみて下さい。

という事でいきなりですが、まずは簡単で最も基本となる図形のひとつ「正三角形」を作図してみましょう。
自身の手を動かして正三角形を描いてもらいたいので準備できる方は以下をご用意下さい。

準備するもの

  • 紙(できれば画用紙)
  • コンパス
  • 定規
  • えんぴつ

それでは以下の手順で正三角形を作図してみて下さい。

① 定規で1本の直線を引く

② コンパスで円を描く

③ もう一つ円を描く

④ 三角形の底辺を描く

⑤ 底辺と頂点をつなぐ線を書く

⑥ 正三角形が完成

正三角形を描くことが出来ました。
因みに③で出来た図をベン図と言います。ここでは解説しませんが興味があれば調べてみて下さい。

なぜ正三角形を学んだのか

ほとんどの方が「だから何?」って思いましたよね(笑)
きっとせっかちな人やデザインがセンスによって作られていると思っている人ほどそう思ったはずです。

時折センス大炸裂で人を魅了するものを作れる人もいることはいますのであながち間違いではありませんが、大半のデザイナーやクリエーターさんたちはこのようなベーシックデザインを一つ一つ時間をかけて学んでいき、いつしか見た人を惹き付けるものを作れるようになっていったのです。

冒頭でも触れたように今回は「ベーシックデザイン」を学ぶことを目的としています。ベーシックデザインとはデザインやグラフィックを創る上で必要になる思考であったり、それらを視覚的に表現するための基礎的な技術のトレーニングになります。
スポーツで説明するとわかりやすいのですが、アスリートは試合や大会の時だけその競技を行っているわけではありませんよね。筋力トレーニングや体幹トレーニング、一つ一つの動作フォーム、さらにはドリブル、ボールタッチ、シュートなどの練習を日頃から地道に行いそれらの精度を高めていくことで常に高いパフォーマンスを発揮することを可能にしています。

世の中全ての事に当てはめることが出来ますが、デザインについても全く同じことが言える訳です。

アウトプットしてみる

とはいえどんなに基礎練習を行っても実際の試合で必ず活躍出来るとは限りません。インプットした事を紅白戦や練習試合を行う感覚でアウトプットしてみたのがこちらです。

クリエイターさん、またはそれを目指す人であればこれで完成としても良いと思いますが、私はアートディレクターなので更にこのグラフィックの演出を行ってみました。


まとめ

内容が重複してしまいますが、ベーシックデザインはデザインをする際の思考であったり、技術のトレーニングになります。
町内会の試合であってもワールドカップの試合であってもサッカーはサッカーです。ただしそこには身体能力やひとつひとつの技術など全てにおいて圧倒的な差があると思います。メッシやクリロナのプレイを見ることは勉強になるかもしれませんがそれでみんながうまくなったら苦労はしないですよね。
同じように多くの素晴らしいデザインを見たからといってそれだけでデザインがうまくなったことにはなりません。
基本要素や基本原則を地道にインプットし、それをアウトプットしてみる。これを繰り返すことがデザインの能力をあげる一番の近道だと私は思っています。

という訳でベーシックデザインを学びながら今後も一緒に遊んでいきましょう。
次回は正方形の作図からデザインを考えてみたいと思います。